2012年6月25日

My毎日記【No.177-6月25日】

最近、リリー・フランキーの本を読むことが多い。

日記に残さずに書評のカテゴリーを作ろうかと思ったけど
音響、ハウツー、自己啓発とかも読むので何とも言い難い。
漫画を読むから書評カテゴリーがあってもいいかな。。
まぁいいや。

今回、読んだのは『ボロボロになった人へ』
短編小説。
リリー・フランキーの発想、文章がオシャレ。
まさしく、【ボロボロになった人】に読んで欲しい。

って感じで、
普段なら終了だけど

タイピングと書評の練習で少しだけ長文にチャレンジ。
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リリー・フランキーの短編小説、『ボロボロになった人へ』。
『東京タワー』のイメージが強いが、
こっちは『東京タワー』の2年くらい前に出版された
リリー・フランキーにとって始めての小説だったと思う。

今回の内容はフィクションだが、設定や会話が生々しい。
日常の深層にある、汚かったり隠したい思想を
小説の中の幻想社会を使って表現している。
面白いが素直に笑えない、絶妙なサジ加減。

全体的に『笑うセールスマン』に近いが、
エグい所まで突き詰めるので深みがある。

短編小説なのもサクサクと読み易い。
恐らく意図的だろう。

因みに、この短編小説に載っている最初の話は
『大麻農家の花嫁』。

都会でモテなかった女が田舎の農場にお見合いをしに行く話。
尚、本文で『大麻』という文字は出てこない。

ラストは、お見合い相手と二人で星空の下で散歩をして、
女が男にプロポーズをされる。
そして、巻きタバコを貰い

《さっきよりも、もっと星に手が届きそうな気がした。》

で終る。

なんとも、オシャレだ。